2009年2月15日日曜日

文化庁メディア芸術祭








国立新美術館に行くこと自体が初めて。
めっちゃ大きい。


一番の目的はエンターテイメント部門の受賞者のシンポジウム。
出 演 岩井 俊雄/西堀 佑(大賞『TENORI-ON』)
中村 勇吾(優秀賞『FONTPARK 2.0』)
田中 秀幸(エンターテインメント部門主査/アートディレクター)
桝山 寛(エンターテインメント部門審査委員/コンテンツ・プロデューサー)


【心に残った事】

・楽器ができない人にもできる音楽を目指す(私やん!)
→何か技術的に困難なことを面白く、しかも簡単にできる(簡易でいいから)ことができたら面白い。

・MSX—1985年発売のPC(YAMAHAから)

・OTOCKY—飛行機を操作し敵を倒すゲーム。的を倒した瞬間に、的のいたベクトルの位
      置で音階が変わって音楽が作れる。アニメーションと音が両方自分の操作で
      動く。

・手回しオルゴールから発想—夜空に星を並べて線が通った所の音が出る。

・SOUND FACTORY—色にあわせた音がでるグラフィックソフト。虫がいろんな方向に動い
          ていて、描いた線と交差すると色に応じた音がでる。他に虫を操作する
          機能がある線も描ける。

・TENORI-ON—16×16(256)というデジタルに適したボタンを使った新しい楽器。
        時間軸を視覚化している。演奏しているものを聞くまでに時間差がない。

全体的に凄いと思ったのは、音楽を可視化して操作・演奏する際に、音以外の何か(時間軸とか音階とか)を新しい要素として取り入れて同じく可視化しているところ。それが時にロマンチックだったりするのがとても可愛くて、思いつくことが凄いと思った。


【FONTPARK 2.0】
・永久に自動生成するモーショングラフィック→参加型アニメーション
・UT TOO MANY Tshirts→ある一定のタイミングでおもしろいものを作る
・インターフェイスを連続的に
 →最終的にアニメーションになって再生されることを目的としたインターフェイスの作り方。
・フィルタされた集合的人力によるアニメーション



【パネルディスカッションにて】
終始メディアの「しくみ」についての論点。今回の受賞作はしくみ自体を生み出しているものという観点で選ばれたらしい。面白かったのが2人の受賞者でしくみに対する考えが逆に感じた所。これからも仕組みを新しく生み出していこうという姿勢と、今あるしくみで面白いものを作る姿勢。どっちもなかなか簡単なものではないけれど、できたら素敵だと思う。