2009年1月26日月曜日

エレクトロニック・スポーツ

エレクトロニック・スポーツ (Electronic sports) は、複数のプレイヤーで対戦されるコンピュータゲームビデオゲームスポーツ競技として捉える際の名称。実際はe-Sportseスポーツ)と省略した形で使われることのほうが多い。

主にファーストパーソン・シューティングゲームリアルタイムストラテジースポーツゲームを使用して競い合う。オンラインでの大会や高額な賞金のかけられた世界的な規模の大会などさまざまな規模の大会が存在し、アマチュアからプロフェッショナルまで競技が行われている。


eスポーツの定義

eスポーツという言葉自体は国内ではまだ海外ほどは十分に浸透しておらず、「大会などで順位を競うこと」「プロとして収入を得ること」「真剣な姿勢 で対戦を行うこと」など、その言葉は使われるシーンに応じてさまざまな定義に基づいていることがあるが、それはいかなるものをスポーツと呼ぶかという問題 に及ぶため、そもそもスポーツという言葉自体の定義がどう捕らえられているかを考慮する必要があるだろう。理解しやすい例として、モータースポーツが挙げられる。

国内でのeスポーツイベントを数年に渡って扱ってきたGoodPlayer.jp事業部に所属する犬飼博士は、eスポーツを「プレイヤーの行動をデジタル化してコンピューター上で競技するスポーツ」「工業社会に生まれたモータースポーツの様に、情報社会に生まれた新しいスポーツ」と定義している(2007年アジアオンラインゲームカンファレンスでのコメントより)。

テレビゲームという娯楽に対する従来のネガティブなイメージから、スポーツと呼称することに対する違和感をあらわにする者も日本では少なくない。し かしeスポーツが広く認識されている海外諸国では、eスポーツという言葉そのものが生まれたことからも、コンピューターゲームによる競技が一般的に受け入 れられていることがわかる。また、他のスポーツと比べて身体を動かすことがあまりないもののスポーツとして認識されているゲームのひとつに、チェスがある。


日本におけるeスポーツ

日本はeスポーツが未発展である数少ない先進国のひとつである。

国内でeスポーツが発展しない理由としては、家庭用ゲームやアーケードゲームなどが早い段階で普及していた日本では、これまで主な競技種目とされて きたPCゲームの人口があまりにも少ないことなどが上げられる。CPLやWCGなどの国際大会の日本予選が開催されていた時期もあったが、スポンサーの支 援や練習環境などプレイヤーが育つ土壌がないため、当然ながら世界的に活躍できる日本人プレイヤーは極少数に限られており、留学など海外での生活を余儀な くされているものも多い。